祖母と孫のお仏壇物語

息子さんご夫婦と同居されるA子さんは、姉弟の二人のお孫さんと一緒に暮らしています。そして、お孫さんが幼年の頃から仏間で遊ばせていました。

だから二人のお孫さんは、お鈴(リン)や木魚を「チ~ンチ~ン」「ポコポコ」と、おもちゃにして遊んでいました。

A子さんは、その姿をいつもニコニコして見ているだけで、けっして「やめなさい」なんて言いませんでした。

ママ(息子さんのお嫁さん)は、そのことが心配で心配でたまりませんでした。「この子たちは、神さまや仏さまを粗末に扱う、とんでもない大人になるんじゃないかしら」と。

お孫さん二人ともが小学生になったある日、ママは二人を連れてママのお友達の家に遊びにいきました。お家にあがるとお仏壇が目に入りました。すると、二人はサッとお仏壇の前に座り手を合わせたのです。

ママはビックリしました。

そして、ママのお友達の感嘆の声を聞いたのです。
「なんて行儀の良い子供たちなんでしょう!大人でも、ヨソの家でこんなことサラっとできませんワ!!」

葬儀の会場で、ギコチなくお焼香をする人々をみる度にこの話を思い出します。

この二人の姉弟は、いつも仏さまに見守られているのです。
A子さんが、言葉でなく態度で、そう教えたのです。

お仏壇は「黄泉の国(死者の行く恐ろしい世界)」ではありません。
仏さまがいつも見守ってくださっていると子供に教える場です。

A子さんは、今もニコニコ、二人の お孫さんと暮らしています。

<大阪の念仏者より>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1件のコメント

  1. 大阪の念仏者さん、ご投稿をいただいてありがとうございます。
    読ませていただいて、じ~んときました。目頭が熱くなりました。
    お孫さんがいい子に育たれ自分のことのように嬉しく思います。
    祖母のA子さんの心温まる眼差しを想像してしまいます。
    素晴らしい物語に心から感謝申し上げます。

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