京都市内のお客様より託された物語です

無給内科医員より勤続10数年の旧海軍国立川棚病院(現:長崎川棚医療センター)退職金を頼りに長崎大学眼科教室入局を敢行した。
大学近くに間借りしたが、6帖ひと間に妻子4名と大佛壇(タテ180・ヨコ107・オク80cm)は、かなりて手狭であった。
本佛壇は福岡市開院中の父49才が過労急逝したのを母が悼み、同市川端町で特別購入。
わたしも大事にして来たが、今や家計も逼迫理由に換金交渉の親不孝を決心したのだった。
自宅を出て直ぐパンツの紐がプツンと切れる。「こりゃいかん!?」と思い乍ら、なお進むと直ぐ咳づいて出血を見る。ここに至り、「大事なお佛壇を手放すな!」という私への母制止のお告げと悟り、以降かかる親不孝は考えず、折をみて私の名古屋クリニック患者さんご紹介ので同市天白区山田佛具店で4年間を要して新品化し、京都移住に際し同店若夫婦の心温まる御親切を拝し無事現在京都マンションに納め得て計70年余に及び日々供養中である(平23.8.20)。
京都市 志方勝之

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